部長ブログ

第4回 屋久島での自然療法 Naturopathy in Yakushima

2025.8.6
第4回 屋久島での自然療法 Naturopathy in Yakushima

世界遺産に登録されるずっと前から、何らかの異常体質(患者の言葉では「アレルギー体質」)を自然の力で癒すことを目的に屋久島へ移住される方は少なからずいらっしゃいました。最も多かったのはアトピー体質の方で、皮膚に良いと言われている薬草を山から採取してきては煮汁を患部に塗り、膠を上塗りしたりしてオリジナルの自然療法で頑張っていた家族を複数組診察したことがあります。しかし、「1ヶ月で35日雨が降る」と言われている屋久島はとにかく湿気がひどく、アトピー性皮膚炎などの皮膚病の治療にはそもそも不適当な環境です。屋久島の自然の中で自然療法を実践しようとすれば、新たな皮膚炎(それと、おびただしい数の虫の襲撃)とも向き合っていかなければなりません。渋谷から移住してきた「電磁波アレルギー」の男性は、江戸時代の生活を始めて1週間もしないうちに皮膚炎を発症しました。往復5時間かけて自転車で病院に来てくれましたが、強い電磁波を感じたのか病院内に入ることができず、(電話も使えないので)屋外で診察させていただいたのが良い思い出です。「Sick house症候群」の女性も、夜な夜な網戸に付着する虫の大きさと数におびえ大阪に返りました。

ワクチン未接種者が多いのも屋久島移住者の特徴です。子供の場合、家族と保健士さんが接種する・しないで言い争いになり、『とにかく一度小児科の先生から話を聞いて』と言われ病院にやってくることがありました。ワクチンで予防できる疾患についての知識もゼロの方たちばかりでしたが、一組だけ、苦労してできた子供が先天性サイトメガロウィルス感染症による重い障害を患っていた家族だけは別でした。障害のある児が生まれてきて夫婦でいろいろ考えた結果、屋久島という自然の中で「自然のままで」生きていくことを選んだとのこと。熟慮した上での選択であることが理解できたので父母の意思を尊重することにしました。その後、この家族とは会うことはありませんでした。

平均の半分程度しか体重がなかったbabyは、ドイツ人パパと日本人ママのハーフでした。保健士さんが(母乳だけでなく)ミルクを追加するようママに勧めたところ、パパが「大きくすればそれで良いのか!うちの息子は家畜じゃない!!」と保健士さんを怒鳴りつけました。保健士さんが病院に来て『先生、どうにかしてください』と泣きついてきたので、パパと病院でお話しすることになりました。なんと、パパはアメリカで酪農を学びドイツでチーズを作っていた方で、「牛乳」についての造詣は深く私の方がいろいろ教わりました。その後このパパは別の小児科医師に説得され、オーガニックミルクをドイツから輸入してbabyに飲ませることになりました。babyに脳障害が起きる寸前だったようです。

この家族とは後に、台風で屋久島行が欠航となった鹿児島空港でお会いする機会があり、コーヒー(パパが持参していたオーガニックコーヒーです)を飲みながら、パパママの育児談議に参加させていただきました。『ドイツと比べ日本では子供の成長にとかく親が口出ししすぎている』、『ドイツでは子供は怪我をしながら学べ、と言うけれど、日本では怪我するのが心配だから子供にあれこれ言っちゃうのよ』とか。次回、そんなドイツ人パパから学んだ日本の「牛乳」事情について。盆休み明けにアップ予定です。

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小児科部長からのあいさつ
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